蒸留器：銅製ポットスチル
ベーススピリッツ：嶋自慢羽伏浦（新島蒸留所）
度数調整割水：奥多摩源流の沢井湧き水（澤乃井仕込水）
ボタニカル：三ケ日みかんの花（静岡県浜松市 まる敬農園）、ジュニパーベリー、チコリルート
アルコール分：45.7％


浜松市 三ヶ日みかんの花（まる敬農園）

アンダルシア地方やモロッコなどでは古くからビターオレンジウォーターを蒸留し、コーヒーやお茶に垂らして香り付けする文化があります。
ネロリ（ビターオレンジの精油）とも言われるこの香りは、フローラルでグリーンを帯びた甘さがあり、軽い苦味が調和した優雅な香りです。

5月の初旬、今年も静岡県浜松市の三ケ日みかんの花を蒸留いたしました。
ジャスミンのような爽やかな香りかと思えば、飲むと深みのある味わい。
柑橘としてのみかんのイメージとはまた少し違いますが、ちょっと癖になりそうな蒸留酒です。

虎ノ門蒸留所の定番となったみかんの花。
少し前になりますが、香りは最も良い時に蒸留しており、少し置くことでアルコールの角が取れてきています。
トニックウォーターで割ると少し美味しさが増し、暑い夏にも合いそうです。