DETAIL
産地 オーストリア ブルゲンランド
品種::ピノノワール100%
赤
生産者:ウヴェ・シーファー
エリア:ハナースベルク、ケーニヒスベルク、マルクト・ノイホーディス
アペラシオン:ブルゲンラント
アルコール度数:12%
総糖:1.3g/l
総酸:4.8g/l
樹齢:5 年〜30年
土壌:ドロマイト石灰、スレート、砂質粘土、ローム、貝殻石灰岩
面積:1 ヘクタール
生産本数:2500 本
醸造:9月17日に手摘みで収穫。
100%全房でオープン型タンクにて、最高28℃で26日間自然発酵後、マロラクティック発酵。
225ℓ のフレンチオーク樽を使用し、細かい澱と共に18カ月熟成。
一度澱引きをし、無清澄、無濾過、澱引き前とボトリング時に少量の SO2を使用。
2022年9月15日にボトリング。
ウヴェが唯一手掛けるブルゴーニュスタイル。
淡く赤みがかったレンガ色。熟したチェリー、クランベリー、バラ、森林やハーブ、スモーキーさも感じられる上質な香り。
口当たりは柔らかく、赤い果実が広がり、バランスの取れた柔らかな酸と豊富なミネラル。
非常にエレガントで深みのある味わいと長く続く余韻は、オレンジの皮のニュアンス。
ブルゴーニュのグランクリュに全く引けを取らない逸品です。
勿論、長期熟成も◎!
ウヴェ・シーファー---
ウヴェ・シーファーは、「シュタイアレック」「パプシェック+コール」「トラウベ」といった超一流レストランでソムリエを務めた後、故郷アイゼンベアク近くでまったくのゼロからワイナリーを起こし、独学で古木からエレガントなブラウフレンキッシュスタイルを確立した人物です。
短期間にも関わらず、トップクオリティのワインを造る恐るべき人物。
彼の所有畑は3haにも満たず、一方で人気はカルト級。フラッグシップの畑のワインはリリース前にほとんど予約で完売してしまいます。
でも、なぜ彼はそんな超一流レストランでのトップソムリエの職を投げ打って、ゼロからワイナリーをスタートすることになったのか?
『ワインウィルスに感染した』というウヴェ。
シュタイアレック時代にオーストリアワイン担当だったことから、最初は興味あるワイナリーの休みの日に訪ねて歩いていたけれど、そのうち休みの日だけでは足りなくなり、どんどん畑仕事にのめりこむようになっていったそうです。
ウヴェはもともと栽培醸造の専門教育を受けていたわけではなかったため、畑仕事を手伝う傍ら、栽培や醸造に関するノウハウを教えてもらったのでしょう。
そんな彼の醸造に関してのモットーは、『Less is more』。
自然らしさにフォーカスを当て、とてつもないピュアなスタイルのワイン造りをします。
でも、どうしてアイゼンベアクなのか。
ブルゲンラント州で最も小さいこの栽培地域は、人里を離れ静かで純粋な風景が魅力。
でも、そのワインの評価はいまいちでした。ウヴェはオーストリア全土のワインを試して、畑を見た時に、土壌は見事なグリーン・スレート主体に石英の混ざるミネラル豊かで水捌けのいい理想的なもの。
向きは南東、南、南西の見事な斜面。高度も日照も理想的で、即決したのだそうです。
アイゼンベアクはクレイやローム、鉄鉱石が豊富な土壌でこれらはワインに様々なキャラクターを与えます。
そして、斜面はブドウをより柔らかくし、酵素や発酵のためのイーストあるいはその他のものを使わずに、無清澄無濾過でワインを造ることを可能にしています。
ウヴェの情熱は、彼のワインの中に完全な形で土壌毎にキャラクターを表現することなのです。
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