シャーマン リースリング グラーハー・ヒメルライヒ カビネット 2017 Martin Schomann Graacher Himmelreich Riesling Kabinett

産地 ドイツ・モーゼル
品種 リースリング100%
色 白
容量 750ml

グラーハー・ヒメルライヒの樹齢50年のリースリング。
スレート、クオーツからなる土壌で保水性に優れており南南西を向いている。
10月末に収穫後、全房プレス、24時間のマセレーションを経て、野生酵母で発酵を促す。
1000Lの古樽(フーダー)で10ヶ月熟成。


シャーマン---
「他の土地と比べてモーゼルでビオディナミを貫くということは簡単なことではない。それでも出来上がったワインを飲むと、それが正しい道だということが分かる。」
2007年から本格的にビオディナミ農法への転換を開始したマーティン・シャーマンは多くの歴史的な畑でブドウを栽培している。
その多くの傾斜は急であり、それがモーゼルでのビオディナミ農法への大きな障壁となっている。
そもそもモーゼルやラインガウのような傾斜がある土地でのワイン造りは多くの困難が伴うことで知られており、重労働を理由に機械や化学的手段に頼るワイナリーが増え、また後継者が現れず、閉鎖してしまうワイナリーも少なくない。ビオディナミ農法となればさらに負担が増える。
例えば、それぞれ夕方朝方に畑に散布するプレパラート500(ホルンミスト:雌牛の角に詰めた牛糞)や501(ホルンキーゼル:雌牛の角に詰めた珪石)は機械を使わずに散布しなければならないが、こうしたプレパラートを畑まで担ぎ、急斜面を上り下りしなければならない。
その上、散布する時間帯も決められているため、何度も畑に赴く必要がある。
「ビオディナミに転換して5〜6年経ったころにワインに大きな変化が出始めた。味わいや香りが複雑になったことももちろんだが、何よりワインからエネルギーを感じるようになったんだ。作業は非常に大変だが、この変化を一度経験すると、それなしでのワイン造りには戻れないね。」
ワイン造りにおける「見えない世界」を探究し始めたのは最近だが、今後も土壌の研究を重ね、SO2を減らしたり、彼が実現したい味わいに近づくための努力をしていく姿勢を崩さない。
「自分のセラーには、ここにしかいない菌類が棲みついていると思うよ。毎年気候の変化などで、彼らも振る舞いを変え、熟成しているワインにちょっかいを出す。僕もそこで介入してみたりするけど、結局何が正解かを言うのは難しい。これからもワインや菌類と向き合って自分の道を模索していくさ。」


ワイナリーについて
16世紀以来、家族経営でワイナリーを営んでおり、1982年にマーティンが現当主となる。
彼の祖父であるステファン・シャーマンと祖母のマリア・フィンクはそれぞれワイナリーを営んできた家系で、1910年に両家を統合した現ワイナリーが創設される。
戦後においては、投資を通じてワイナリーは徐々に拡大していったものの、90年代以降より良質なワインを生産するために規模を縮小。
2012年にEcoVinに入会し、2016年にはデメテール認証を取得。
また、マーティンの息子は、「パオル ・シャーマン・フィンク」という名前で自分のワインを販売している。2007年から全てのワインは完全に野生酵母での発酵に移行。それ以前は、培養酵母を使用することもあったがいずれも少量。
ワインを熟成させるセラーが岩盤に掘られており、常に定温で適度な湿度がある。
通常のワインはトノーで熟成させるが、ベーレンアウスレーゼ、トロッケンベーレンアウスレーゼ、アイスワインは大きなガラス瓶で熟成させている。土壌は主にデボン紀のスレートから成る。
ゾンネンウーア単一畑から造られるワインはより果実味の強いワインとなり、ヒンメルライヒ単一畑やシュロスベルグ単一畑はよりミネラル感が強くなる。総面積約6haの畑の内1haは平地であるが、他は全て急斜面畑になる。



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