DETAIL
産地 オーストリア ブルゲンランド
品種::グリューナー・ヴェルトリーナー85%、ピノ・ブラン15%
白
生産者:ウヴェ・シーファー
ヴィンテージ:2021年&2022年
エリア:プルバッハ アペラシオン:ライタベルク
アルコール度数:11.5%
総糖:0.9 g/l
総酸:6.1 g/l
樹齢:35 年
土壌:砂質ローム、シスト、石灰岩
面積:0.85ヘクタール
生産本数:5000 本
醸造:9月22日に手摘みで収穫後、除梗し自然発酵後、ステンレスタンクにてマロラクティック発酵。
細かい澱と共に8カ月熟成。
無清澄、無濾過、澱引き前とボトリング時に少量の SO2 を使用。
2023年5月に瓶詰。
明るい小麦色。
青りんご、レモン、ライムの爽やかさとフェンネルなどのハーバルな香り、そして、白胡椒のアクセント。
豊富なミネラルと柑橘系の綺麗な酸、果実味によるボリューム感が感じられ、上品さも兼ねた仕上がり。
とてもバランスが良く、フードフレンドリーな印象。野菜、魚、鶏肉、豚肉など、和食からハーブやスパイスの効いたアジア料理などと幅広く楽しめます。
ウヴェ・シーファー---
ウヴェ・シーファーは、「シュタイアレック」「パプシェック+コール」「トラウベ」といった超一流レストランでソムリエを務めた後、故郷アイゼンベアク近くでまったくのゼロからワイナリーを起こし、独学で古木からエレガントなブラウフレンキッシュスタイルを確立した人物です。
短期間にも関わらず、トップクオリティのワインを造る恐るべき人物。
彼の所有畑は3haにも満たず、一方で人気はカルト級。フラッグシップの畑のワインはリリース前にほとんど予約で完売してしまいます。
でも、なぜ彼はそんな超一流レストランでのトップソムリエの職を投げ打って、ゼロからワイナリーをスタートすることになったのか?
『ワインウィルスに感染した』というウヴェ。
シュタイアレック時代にオーストリアワイン担当だったことから、最初は興味あるワイナリーの休みの日に訪ねて歩いていたけれど、そのうち休みの日だけでは足りなくなり、どんどん畑仕事にのめりこむようになっていったそうです。
ウヴェはもともと栽培醸造の専門教育を受けていたわけではなかったため、畑仕事を手伝う傍ら、栽培や醸造に関するノウハウを教えてもらったのでしょう。
そんな彼の醸造に関してのモットーは、『Less is more』。
自然らしさにフォーカスを当て、とてつもないピュアなスタイルのワイン造りをします。
でも、どうしてアイゼンベアクなのか。
ブルゲンラント州で最も小さいこの栽培地域は、人里を離れ静かで純粋な風景が魅力。
でも、そのワインの評価はいまいちでした。ウヴェはオーストリア全土のワインを試して、畑を見た時に、土壌は見事なグリーン・スレート主体に石英の混ざるミネラル豊かで水捌けのいい理想的なもの。
向きは南東、南、南西の見事な斜面。高度も日照も理想的で、即決したのだそうです。
アイゼンベアクはクレイやローム、鉄鉱石が豊富な土壌でこれらはワインに様々なキャラクターを与えます。
そして、斜面はブドウをより柔らかくし、酵素や発酵のためのイーストあるいはその他のものを使わずに、無清澄無濾過でワインを造ることを可能にしています。
ウヴェの情熱は、彼のワインの中に完全な形で土壌毎にキャラクターを表現することなのです。
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