フロリバンダ(エッゲル フランツ) スィドロ・アッラ・メーラ イン・バリック 2019 Floribunda(Egger Franz) Sidro in Barrique

産地 イタリア・トレンティーノ・アルト・アディジェ州

シードル 木樽(バリック)醗酵




エッゲル フランツ---
膨大な知識量と創作意欲をそのまま具現化した、オリジナリティ溢れる瓶内2次醗酵シードル

ボルツァーノからアディジェ川沿いに南へ30kmにある町エーニャ。
若くから植物学者として大学に勤務し、植物を主体 に自然環境、菌、酵母を専門に研究してきた経歴を持つフランツ エッゲル。
1994年に大学を退職後、父の持ってい たリンゴ園を引き継いだ事を契機に、シードルの醸造に没頭していく。
アディジェ川のほとりにある彼のリンゴ畑、土地は水はけのよい砂質、粘土質(トゥーフォ土壌)。
父の代までは一般的 なリンゴ栽培を行ってきた。
フランツは、これまで自身が学んできた知識と経験をもとに、農薬や化学肥料が当たり前と 言われるリンゴ栽培を180度転換、無農薬、無肥料栽培を実践してきた。
リンゴの品種も病気やカビに強い原種を選抜(1600年代に日本より伝わったとされるヒメリンゴ系の品種からの交配、 ゴルドラッシュ、トッパス)、それぞれ酸が強く糖度が上がりにくい品種のため食用よりシードルに適していること、収穫量 を抑えて果実の密度を上げることで、十分な糖度とバランスを持った収穫へたどり着く。
「栽培に熱中するほど、リンゴを収穫して販売するだけでは物足りないと感じてしまって、、。あくまでも果実、農産物で ある以上、形に残すことはできないし、自分がいくらこだわったリンゴを栽培したとしても、市場でその違いに気づいてく れる人はごく僅かだった。それに比べて、ブドウを栽培してワインを造るという行為は、果実以上の表現ができると感じ たんだ。リンゴを用いて表現できるもの、形の残るものを造りたい、それがシードル造りだったのさ。」そう話すフランツ。 自ら収穫したリンゴを用いたシードルの醸造、、、。当初は試行錯誤であったものの、探求心の強いフランツ。
フィル ターの使用をやめ、オリ引きの回数を減らし、オリによって原酒が守られる状態(シュール・リー)を維持する事で、完全 にSO2の添加を行わない瓶内2次醗酵のシードルを造りだすまでに至る。
オリとともに保管することで、原酒自体が守ら れる=酸化に対して抵抗を持つ、という考えのもと造られたシードル。
シンプルにリンゴだけで造ったものはもちろん、リ ンゴと一緒に収穫されるカリン(mela Cotagna)を加えたものや、リンゴ果汁にサンブーカ(Sambuca=ニワトコ)の花を加 えて一緒に醗酵させたものなど、、、彼の創作意欲には驚かされてしまう。
収穫は10月中旬〜下旬。生食用とは違い、樹上にて落ちてしまう直前まで、完熟したリンゴを収穫。
破砕して圧搾し た果汁は小型のタンクで20〜30日間、緩やかに醗酵を促す。
醗酵が終わった段階で、別に保管しておいたリンゴ ジュースと微量の酵母を加えボトル詰め、瓶内にてもう一度醗酵が始まるのを待つ。
酵母や醗酵中の温度について は、まだ試行錯誤の段階だと話すフランツ。
リンゴの果汁のみで醗酵しきった爽快さ、そして全く嫌みのない香りと、心 地よくも繊細な味わい。
歴史や伝統にはないものの、フランツのこだわりの栽培・醸造観念によって生まれた、個性豊かな素晴らしい味わいの シードル。
まだ実験段階という生産ではあるものの、ぜひとも今後の醸造、そして彼の到達点が本当に楽しみな造り手。




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