ランケッレ ミッロッキオ ビアンコ 2018

産地 イタリア・トスカーナ州
品種 アンソニカ、プロカニコ、マルヴァジーア、トレッビアーノ、クレレットなど
色 白 
容量 750ml

プロカニコ、アンソニカ、クレレッテ、トレッビアーノ、マルヴァジーアを別々に古バリックで醸しと醗酵をし、醗酵終了後にブレンドするためステンタンクへ。
例年よりも色調はやや抑えられているものの、豊かなアロマは健在で、軽やかなフレバーもあって、それが心地良さをもたらしてくれる。
トロピカルな果実感にも上品な趣があり、高いテンションのミネラルと酸味が特徴的なヴィンテージ。
果実が太すぎず、重心が低くエッジの効いた旨味の安定感があり、最後の一滴までその旨味をしっかりとかみしめられるような強さ。



ランケッレ---
トスカーナ州グロッセートの北東に位置するポッジョ・ムレッラというの小さな小さな蔵元ランケッレ。イタリアでも屈指の天然温泉で有名なサトゥルニアがすぐそばにあり、ヨーロッパ各地から観光客が足を運ぶことでも有名です。
むしろ一般的には、温泉の地名度のほうが高いかもしれません。
彼のごくごく近所には、美味しいワインを世に送りだすラ・マリオーサもあります。
ランケッレの蔵は、丘のてっぺんにあるポッジョ・ムレッラ村の元食品スーパーを手直しした簡素なもので、入口の外壁にはスーパーが以前使用していた看板がそのまま嵌め込まれているので、まさかここが蔵だとは思えないほどです。
ここに古バリックが8つと幾つかの小さめのステンタンクが並び、年間総ボトリング数は今でも僅か 5,000 本弱なのです。
ワインに魅せられて故郷のドイツからイタリアへ移住し(同時にパートナーのシルヴィアに魅せられたのかも?)、現在の家業をスタートしたのが 50 歳半ばを越えてからなのにも驚きです(現在 62 歳)。

ドイツでは別の仕事に従事していましたが、大好きなワインの道へ進もうと決意し、シルヴィアの故郷であるシエナ(トスカーナ州)に向かいました。
いろいろな蔵を巡りながら独学で栽培や醸造を学んでいたクリストフは、ワインに関わるのキーマンとなる人物と運命的な出逢いをすることになります。
その人物こそが私の友人でもあるエンリーコ・バケーキ。
同地域のラ・マリオーサ創設時の初代栽培/醸造責任者だったのが彼です(クリストフとヴィネッコを繋いでくれたのもエンリーコ)。
ラ・マリオーサでの経験から、この地をよく知るエンリーコからアドバイスを受けて畑や葡萄のことを深く学んだことで沢山の面で状態が飛躍的に良くなったと話します。
醸造においてはクリストフ自身の感覚や感性によるものです。

彼はワインの主役は絶対的に土壌と葡萄と考えているので、収穫後はほぼ葡萄まかせのです。
だからこそ、その基礎となる畑で朝から晩までひたすら一人で働きます。
いつも、とても華奢な身体のどこにそれ程のエネルギーをため込んでいるのかと驚かされます。

50歳を過ぎてこの世界に入った彼も既に62 歳ながら 2016 年はまだ3ヴィンテージ目。
初リリースから既に相当レベルが高いものでしたが、何よりも、そこに土壌や葡萄、そして”個性”を大切にして醸されたワインだと伝わる感覚的な部分に魅了されてしまいます。

ビアンコもロッソも収穫後からはほぼ同じ行程で醸造が進められ、ある意味、大部分は時間による放置状態です。
品種によって収穫するタイミングも異なり、その順に従って大きなプラスティック桶の中で品種ごとに発酵させ、ビアンコで 10 日から2週間、ロッソでは 2 ヶ月以上の醸しを行ないます。
醗酵が終わると、古バリックかステンタンク、一部はファイバータンクへ移してマロラクティック醗酵から熟成、清澄へと向かいます。
各キュベの状態が安定したころにアッサンブラージュし、ボトリング前に僅か数ミリグラム/L の酸化防止剤を添加し、安定した2月下旬にノンフィルターでボトリング。





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販売価格 3,200円(税込3,520円)

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